夫婦間の約束はいつでも取り消せる！？結婚の問題を弁護士が解説
まず最初にみなさんに知っておいて頂きたい大切な法律知識があります。
それは、「婚姻中の夫婦間の約束はいつでも取り消すことができる」
というルールです。
夫婦ならいつでも取り消せる！？
驚きますよね。
一般の方には意外と知られていないルールです。
このルールは、実は民法７５４条にしっかりと定められています。
第754条夫婦間でした契約は、婚姻中、いつでも、夫婦の一方からこれを取り消すことができる。ただし、第三者の権利を害することはできない。
民法ってなんでしょう？
民法は、家族関係や、社会での一番基本的な事柄を定めた最も大切な法律です。
民法が決めていることは、とても大切なルールで、私たちの結婚生活にももちろん適用されます。
結婚してから、二人の今後について真剣に考え、契約を作ろうとしてもダメです。
そもそも、結婚後の契約は、結ぶこと自体が難しいです。
結婚前のような緊張感もほぐれてきますし、暗黙のうちに積み重なっていく夫婦のルールとか習慣を、後からキチンと話し合って変えるのは、なかなか難しいです。
そして、やっとの思いで契約を結んでも、嫌ならいつでも一方的に取り消せてしまうのです。
つまり、結婚後の契約には、強制力がないんです。
反対に、「婚姻中」でない契約には、このような特別なルールはないので、結婚前の契約は一方的には取り消せません。
以上、知らないと怖い結婚の法律問題をお届けしました。
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