【結婚って何だろう】子供を持たないという選択
こんにちは。名乗るほどでもない男です。
Quick Marriageさんから依頼を受けてこの記事を書いています。
前回に続き、今回は「子供をもたない」という選択について話したいと思います。
僕ら夫婦はもうアラフォーだけど、子供がいない。
二人で話し合って、「子供をもたない」って決めたからだ。
でもべつに、最初からそう決めてたわけじゃない。
僕らは30才手前で結婚したんだけど、最初の数年はお互い仕事が忙しくて、子供作りはなんとなく先延ばしにしてた。
でも妻が33才になったころ、作るならそろそろなんじゃないかっていう話になった。
もともと僕は、「子供が欲しい！」と強く思ったことはなくて（そんなに子供好きじゃないし）、それでも「自分もいつかは子供を持つんだろうなぁ」くらいの漠然とした気持ちは持っていた。
なんとなくそういうもんだと思ってたし、それが親孝行になると思ってたから。
でもそのとき妻は、
「私は子供いなくてもいいんじゃないかって思うんだけど・・・」
って言ったんだ。
そこで僕は初めて、子供を持つということと真剣に向き合った。
損得勘定ってわけじゃないけど、僕らはそのとき、子供を持つことのメリットとデメリットを考えてみた（不謹慎だろうか？）。
子供を持つメリット（※子供を育てたことのないおっさんの想像です）
- かわいい、楽しい
- 生きがいになる
- 親孝行になる
- 子育てを通じて人間的に成長できる
- 少子化に貢献
- 自分の遺伝子を残して生物としての使命を全うできる
- 僕らがヨボヨボになってとき、子供に助けてもらえるかも？
子供を持つデメリット（※勝手な想像です）
- 子供の身の回りの世話に手がかかって大変
- 自由に出かけられなくなる
- 夫婦の時間がほとんどなくなって、子供中心の生活になる
- 妊娠や育児により、妻のキャリアに影響が出る
- お金がかかる
ざっとこんな感じだっただろうか。
妻は仕事が好きだったから、特にキャリアのことを気にしているようだった。
彼女が働いていた会社は大企業みたいに福利厚生が整っていなかったから、育休や産休、時短勤務などをしてしまえば、出世どころかちゃんと職場復帰できるかさえ怪しかったから。
僕の方は、自由に出かけられなくなったり、二人の時間がなくなるっていう点がネックだった。
僕らはほとんど毎日一緒に晩酌をして（ビール！）、
週末はちょっといいものを食べに行ったり（もちろんそこでもお酒を飲む！）、
休日は家で映画やドラマを一気見したりしながら昼からワインや日本酒を飲んだり（飲んでばっかり）、
海外旅行も大好きだったから年に数回は冒険気分で世界を旅したり（そして世界各地の酒を飲む）・・・
こういう当たり前で楽しいことが、ほとんどできなくなるかもしれないなんて、想像ができなかった。
でもそんなのは自分のわがままだという気もしたし（周りはみんなそういう楽しみを我慢して、子育てっていう偉業を成し遂げている）、
子どもを持たないとしたら、孫の顔を見たいと思っているであろう僕の両親と妻の両親に申し訳ないっていう気持ちは強かった。
それは妻も全く同じだったようだ。
でも僕らは結局、子供を持たないことを選んだ。
お互いの両親は大切にするべきだし、実際にそうしてるつもりだけど、僕らは何も親のために生きてるわけじゃない。
自分のために選んだ道なら、何か問題が起きてもがんばれるし、誰かのせいにしないで済むし（僕は失敗とかを他人のせいにする人が苦手だ）。
幸い僕も妻もきょうだいが多かったから、僕らが子供を作らなくても孫の顔が見られないって決まったわけじゃないし。（実際にその後、僕らのきょうだいが子供を持ってくれたおかげで、どちらの親も孫の顔を見られた。）
たとえ身勝手でも、親孝行できなくても、社会のためにならなかったとしても、
僕たちは自分たちが一番幸せに暮らせるであろう道を選んだ。
今でも、この選択を後悔はしていない。
この先も後悔しないかなんてわからないけど。
でも先のことなんて誰にもわからないんだから、そのときそのときでベストな（ベストだと思える）道を選んでいくしかない。
人生はずっと選択の連続で、その選択の上に今の僕らの生活が成り立っている。
後悔なんてしようと思えばきりがないから、
自分が選んだ道がベストだったと思えるように、毎日を丁寧に紡いでいくしかないんだと思う。
もしも僕と同じように子供を持つか持たないか悩んでいる人や、人生の選択で悩んでいる人がいたら、
どうか自分の心の声を大切にしてほしい。
ひとりひとりが自分の幸せを大切にすれば、それが世の中全体の幸せにつながるんじゃないかな？
なんて都合の良いことを、僕は思ってる。
それではまたどこかで。
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